循環器系について
2015.11.15 Sunday
今回は人間にはとても大切な『血液の流れなど』についてでございます!
まず、循環器系は大きく分けると「血管系」そして「リンパ系」に分けられています。そして、循環系は血液により組織管に栄養物質を運んだり体内に溜まった老廃物を体の外に運び出す重要な役割を果たします。 血管系は心臓と血管(動脈と静脈)とで構成されており、体内で”大循環(体循環)”と”小循環(肺循環)”とが行われています。
リンパ系は、”リンパ管”と”リンパ節”から構成されており、その機能は血管から外へにじみ出た組織液を収集し、その後再び血管の中に戻す働きをします。 (組織液とは、血管からにじみ出て、組織細胞の間を流通している血液の成分、すなわち”リンパ液”のことです)
また組織液を集め、血管に送り返す管を”リンパ管”といいます。
リンパ系の主たる働きは、この組織液(リンパ)の循環と抗体の生産です。
■血管系
心臓の仕事
心臓は全身に血液を運ぶポンプの役目を持ち、血液循環の原動力を果たしています。
また大きさは、にぎりコブシ大の大きさで200〜300グラムの程度の重さがあり、「左心房」-「右心房」-「左心室」-「右心房」という4つの部屋に分かれています。
まず血液は、大静脈から「右心房」に入り、その後「右心室」に行き、右心室から「肺動脈」を通って「肺」に入ります。ここで炭酸ガス(二酸化炭素)を放出して酸素を吸収します。
酸素を多く含んだ新鮮な血液は、「肺静脈」を通り「左心房」へと移動していきます。
この一連の過程を『小循環(肺循環)』といいます。
次に、「左心房」に入った血液は「左心室」を経由して、大動脈を通り酸素を多く含んだ新鮮な血液を全身へ供給していきます。
この過程を『大循環(体循環)』と呼びます。
<動脈について>
動脈は、心臓から全身に向けて新鮮な血液を運ぶ太い血管で、大きく分けて≪上行大動脈・大動脈弓≫に分けられます。
血液を勢いよく送り出すため血管の壁は静脈よりも厚く、伸張性を持っています。
ちなみに、よくいう「血圧」とはこの動脈の壁に掛かる『圧力』のことをいいます。
<静脈について>
静脈は、二酸化炭素や老廃物を多く含んだ血液を全身から収集し、心臓や肺に戻してあげる血管で、大きく分けると≪上大静脈・奇静脈・下大静脈≫に分けられます。
<血液について>
血液は、血管の中を流れる液状の組織で、固体成分と液状成分に分けられます。
固体成分は≪赤血球・白血球・血小板≫などで、液状成分は≪血漿(けっしょう)≫です。
■リンパ系
リンパ系は、「リンパ管」と「リンパ節」とで構成されています。
リンパ管は毛細リンパ管から始まり、集中するに従って次第に太くなり、やがて胸管および右リンパ本管の2本となり静脈につながっています。
胸管は左の上半身と下半身全体のリンパ管を統合しています。また、右リンパ本管は右の上半身のリンパ管を統合しています。
リンパ節は二つのリンパ管の間にある小さな器官で、細網組織と多数のリンパ球で構成されています。
リンパ球は骨髄で作られ、人体に有害なものや細菌・微生物などに対抗したり侵入を防いだりするための抗体を作り、その侵入を防いでいます。
リンパ節は、頭部・頸部、胸部、腹部、骨盤、上肢そして下肢などの全身に点在して私たちの体を守っています。
<脾臓(ひぞう)について>
脾臓は腹腔の左上隅にある器官で、骨髄と同じくリンパ球の製造に係わっており、古くなった赤血球や細菌などを処理する働きを持っています。
簡単ではございますが、ご参考になれば、、、(*^_^*)